コインチェックのNEM不正流出問題でコインチェックにビットコインとリップルを入れっぱなしにしていたことにより、出金ができなくなり、もろにコインチェック事件の影響を受けてしまったことから、早速ハードウェアウォレットを導入することにしました。
今回は初期設定を行なった時の模様を順を追って解説していきたいと思います。
TREZORをつなぐ
TREZORの公式ページにアクセスします。
メニューバーの「Wallet」をクリック。
次のように「Connect TREZOR to continue」と表示されますので、ここでTREZORをPCに繋ぎます。
「Create new」をクリックします。
初期設定
初期設定が必要な項目は次の3つです。
- ラベルの変更
- PINの有効化
- backup
順番は特に決まっていませんので、どこからやっても初期設定は行えます。
ラベルの変更
① 「自分のTREZOR」をクリック
② 「ラベルの変更」をクリック
ラベルの名前を編集し、「Change」ボタンをクリック
TREZORで確認してくれというメッセージが表示されますので、TREZORを見てみます。
次のように表示されていますので、確認してよければ「Confirm」側(右側)のボタンを押します。
これでラベルの変更は完了です。
PINの有効化
「PINを有効化する」ボタンをクリック
ラベルの設定のときと同様「confirm action on your TREZOR」というメッセージが表示されますので、TREZORを確認します。
TREZORには「Do you really want to set new PIN?」というメッセージが表示されていますので、「Confirm」側のボタンを押します。
PC画面の方には以下のようにPINの設定画面が表示され、
TREZORの方にはPC画面に対応するマス目の番号が表示されます。
例えばPINを「582」に設定したい場合は、TREZORの画面に表示しているマス目の番号を確認し、PCの方の画面の9つのボタンの①左上、②真ん中上、③右上というようにクリックすることになります。
下の画像でいうとTREZORで表示されているとおり①が5で、②が8で、③が2ということを意味しています。
PINが決まったら「Enter PIN」をクリックします。
もう一度、PINの入力が求められますので、同じ要領で、PC画面に入力していきます。
TREZOR画面に表示される番号はその都度変わりますので、最初に入力した場所と数字が表示される順序は変わっていることに注意が必要です。(セキュリティが強化されているわけです。)
2度目のPIN入力が1度目のものと一致していれば、PINは有効化されます。
backupする
続いてTREZORが紛失等で使えなくなった場合に、リカバリーするためのbackupをとります。
「Create a backup in 3 minutes」をクリック
「I understand and I agree」にチェックを入れて「Continue」をクリック
PINの入力を求められますので、TREZORを見て、PINを入力します。
TREZORに24個の単語(リカバリーシード)が1つずつ表示されるので、すべて書き写します。
24個の単語が完璧に入力できないと、リカバリーができず、TREZORが故障等でログインできなくなった場合、TREZORに記憶していた仮想通貨がすべて失われるという悲惨なことになりかねませんので、確実に書き写しましょう。
もう一度24個の単語が表示されるので、再度書き写した内容が正しいか確認します。
これでbackupは完了です。
「Continue」をクリックします。
このあとメールで情報を受信するか、twitterをフォローするかなどを聞かれますので、適宜回答していくと次の画面が表示されますので、「Finish」をクリックして完了です。
リカバリーの検証
先ほど触れたように、リカバリーできないとすべての通貨を失うことになりますので、あえて作成したウォレットを一旦消去して、書き写したリカバリーシードでログインできるかを検証します。
端末の消去
次の手順で端末を消去します。
①「Advanced」をクリック
②「端末を消去する」をクリック
TREZOR側で確認するようメッセージが表示されるので、TREZORを確認し、「Confirm」側のボタンを押します。
TREZORの初期化が行われたので、TREZORをPCから抜きます。
リカバリー
TREZORの公式ページの「wallet」画面を開き、PCにTREZORを繋ぎます。
次の画面が表示されますので、「Recover wallet」ボタンをクリックします。
表示された状態のままで「Continue」をクリック
リカバリーシード(24の単語)の入力を求められます。
TREZOR側で何番目の単語を入力するかが表示されています。
TREZORの画面に表示される番号の単語を入力し、24個の単語をすべて入力していきます。
正しく入力がされると、次の画面に遷移します。
「Name your TREZOER in 1 minute.」をクリックすると、再度、ラベルの変更と、PINの設定を求められますので、画面の指示にしたがって、これまで行なった要領で設定すれば、リカバリー完了です。
まとめ
以上がTREZORの初期設定です。
これで、仮装通貨をTREZORのwalletに送金し、安全に保管できます。
私は念のため1000円程度のビットコインを送金し、そのあとwalletを消去してリカバリーし直し、ビットコインが保持されているかを確認しました。
本当の意味で安心しました。
TREZORは、操作の承認をTREZOR側のボタンを押すことで行いますので、この端末を自分が持っている限り、PCがウィルスに感染したとしても不正に送金されることはないという優れものです。
TREZORのwalletで通貨を保管することで、やっと枕を高くして眠ることができます。